MEMO :: 月見に一杯の日々★

Pain makes man think. Man and an animal have a limit.... with Love. Big Love.

真夜中、明け方のころ


お酒を飲んで何か読み物を探す
やけに、ページが塵になりそうな本二冊
長い間、会いたかった人がいた


泣いた


二冊とも詩集であった


作家より、作品であり。
作品より、目を留めた、あなたである。


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萩原 朔太郎の詩集に、おじいちゃんの名前。
ながいあいだ、みんな探していて。行方不明から行方明へ。


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その詩集に残されたコノ文字。これ、どこか違和感を覚える。
もしかすると、おじいちゃんが晩年に書き足したのではないかと思う。
インクのにじみ方、染み込み方が、違うので。でも、同じ人が書いた様にみえるような、気のせいのような。
所有物のサインは墨で筆。
インクで、ペンだよな、これ。
どーでもいいけど、どーでも良くないよ!って、私も吠えよう。
おじいちゃんが子供のいない時期に特攻隊へ入隊することになり。
入隊直前に読んでいた本が、詩集だった仮説が証明された。
詩集を持ってゆき、暴行を受けたという戦時中の話は案外たくさん残っているのだ。詩集はもちろん燃やされた。
おじいちゃんは持ってゆかなかった人だ。ドライというか、なんというんだろう。でも、ちょっと分かる。






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