MEMO :: 月見に一杯の日々★

Pain makes man think. Man and an animal have a limit.... with Love. Big Love.

『三日月村の黒猫』

安房直子さんの童話が読みたくて。
単品はもう出回っていないので、全集の中の一冊を買った。
人気の童話作家なのだけど、なにしろ絶版の人(それはそうなんだけど・・・


『三日月村の黒猫』というお話。
すごい切ないんだけど、
生と死の世界の話でもあるんだけど、この童話はとても忘れられない本。
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これ、挿絵は司 修さん。もう見られないのかな。どっかの図書館にはあるのかな。


全集の4巻「まよいこんだ異界の話」の中に入っている。


ちょびっと怖い・・・そして、『三日月村の黒猫』は、ちょっとヤバい。
てか、基本、生と死のお話ではあるのだけど。とても好き。
ずーっと、胸に残ってしまっていて、毎日、気になるけど、戻れない物語だった。
そして、『三日月村の黒猫』が無かったら、私は人形を作っていないとさえ思う残像。


自分にとって、本当に大事な物語だったんだなと、読後の今、思っている。


小学生のときの「記憶に無いある日」、図書館で借りて読んだ。
とにかく、あやしいタイトルに惹かれて、読んだ。
そしたら、うわー!だった。ドキドキしたし、びっくりして、内緒にしようと思った。
なんでかと言えば。
当時、「これみて!すごいよ!」っと、言っても、だれも反応してくれなかったから、
この大事な本を無視されて、自分が悲しくなるのが嫌だったのだ。
せつない・・・ううう。


あれから、毎日思い出していたのが、「三日月村の黒猫」である。
そして、三十路も過ぎ、あらためて思うに、作品制作の時に私はこの物語の住人になっているのだ。
間違いなく、人形制作の時だけ、そうなのだ・・・
異界に行くのです、私。しかも、確実に。なので、深夜に制作をするのかもしれにゃい。
なににも、邪魔されたくにゃいにゃりん!である。あほかと。しらにゃいよ!!


『三日月村の黒猫』はすごくいいし、安房直子さんもすばらしい作家。
・・・若くして、50歳で亡くなっている。が、熱い人だったみたいで、エッセイもRockでいいのだ。
(あ・・・でも、お子さんがいたので、そこは身勝手な感想。すみません。たいへんなことです、うん。


本当に猫と、物語に浸っていられて、よかったな、と、思う。
自分で今回、楽しかったのは、「、」の打ち方。
私は大人なのに、つい、ひらがなの「、」は意識していれる。かなり、意識する。
んで、大人になって、安房さん、詩が好きだった人だって知って。
妙に、納得している。めちゃくちゃ上手い文章の人だったからなのかな、と、今おもい始めたし、
こういうのがプロというか、命がけ的な生き方だったんだろうな、と、
作品タイムトラベルマシン的に、うん十年ぶりの時を越えて、感じている。


うーーーーー!!うまく、言えない!!かなちい!!
いぬいとみこ、さんも、大好き。あやしいもん。




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